最新!インスタグラムのインサイトから見える反応の良い投稿を徹底解剖してみた

Instagram(インスタグラム)マーケティングを実施している企業であれば、2016年の夏に公式にリリースされたInstagramのアクセス解析「Instagramインサイト」に注目をしている企業も多くなっています。しかしデータを取ってみたものの、インサイトの活用方法が分からないというお声を頂くことがあります。


そこで、今回の記事では当社がInstagramerの方々に協力頂き、独自に収集した、投稿のインサイト情報の約850件から見えてきた、「保存されやすい投稿」の傾向について紹介をさせて頂きます!


まず、Instagramのインサイトについて改めて記載致します。


■Instagramのインサイトって?

Instagramが公式に提供している分析ツールです。運営しているアカウントのフォロワーの年齢、男女比、性別、地域などのデータや、それぞれの投稿に対してどのようなアクションが起こったかを分析できます。また、人気投稿のデータを抽出して背景を分析すれば、エンゲージメントを高める方法が見えてきますし、各投稿、ストーリー別にデータが表示されるため、他の投稿との比較もできます。


ここで、当社が、インサイト情報の中で、「保存数」に注目をしている理由をご説明します。一般ユーザーがInstagram内でできるアクションには、『いいね』と『コメント』、そしてお気に入り機能としての『保存』の3種類があります。それぞれ投稿に対して何かしらの興味、関心をもった時にアクションを行うと想定していますが、『保存』は後から自身のプロフィールページで確認できることもあり、「この投稿はマネしたい」や「投稿を後からも改めて参考にしよう」といった感情が背景にあると推測しています。ですので、「いいね < (コメント) < 保存 」というように投稿に対する関心度(=エンゲージメント)の高さが変わってくると当社では考えており、「保存数」に注目しています。


過去のPR案件での投稿のインサイト情報をチェックしたときに、『保存』されやすい投稿には、いくつかのパターンが存在していることが確認できました。


ここで具体例の前に、「保存を増やすために起用するInstagramerを選ぶ際のチェックポイント」を簡単にまとめてみました。

▼3つのチェックポイント

1. Instagramerのフォロワーの性別・年代を参考にしたターゲットリーチ含有率

2. Instagramerが普段よく投稿している内容

3 . Instagramerの世界観を崩さない訴求メッセージ


上記の詳しい内容については、プロモーションの効果を高めるInstagramerを見分けるポイント(記事参照)や、Instagramを活用したプロモーションで効果を高めるための3つのポイント(記事参照)を参照ください。


まずは上記の3点を満たすことで、届けたいターゲット(フォロワー)に対して情報を届けることができるため、フォロワーから違和感のない投稿してみなされるだけはなく、 PR投稿であっても参考になる情報になり得る可能性が上がるのではないかと考えています!



では、ここから当社実績での保存がされやすい投稿の傾向値を紹介致します。【図1】を参照ください。上から順に保存率(保存数/フォロワー数)が高かった傾向にあるものです。


■保存がされやすい傾向にある投稿内容

【図1】

(1)から順に、なぜ保存がされやすいかの要因について当社の見解を記載致します。


(1)コスメInstagramer × 化粧品 ×動画

フォロワーはコスメInstagramerの「コスメ情報」を求めているため、PR投稿であったとしても、参考にされやすい傾向があります。更に当社の案件では、ハウツー動画は特に保存数が伸びる傾向があり、フォロワーは検討中のコスメや、購入後の使い方の参考として「あとでもう一度見よう!」と考え、『保存』のアクションが伸びやすいと想像できます。また、現在のInstagramの仕様上、動画はオススメに表示がされやすいため流入数が多く爆発的に伸びることもあり、最も『保存』が付きやすい傾向にあります。

※コスメInstagramer:普段コスメの投稿をメインにしているInstagramer



(2)ENG率の高いInstagramer × 違和感のない商材

弊社の独自調査から、Instagramerの持つエンゲージメント率が高ければ高いほど、フォロワーのタイムラインに表示されやすい傾向が見て取れました(投稿のインプレッションと、日ごろのエンゲージメントに一部関連が確認できました)。普段の投稿のエンゲージメント率が高いInstagramerは、根強いファンがフォロワーに多い傾向があるため、投稿を見て「マネしたい!」と思うフォロワーが多く、『保存』が伸びやすいです。


(3)コスメInstagramer × 化粧品

(4)テーブルInstagramer  × レシピ

当社では普段の投稿ジャンル別にInstagramerの方を分類分けし、“○○Instagramer”と定義付け、ご提案をしています。各ジャンルのInstagramerには、そのジャンルの情報を求めフォローしているフォロワーが多いため(例:コスメInstagramerにはコスメの情報を求めており、レシピの情報はあまり求められていない)、Instagramerのジャンルにあった投稿がされると、参考になり得る可能性が高まるため、『保存』が付きやすいと考えています。

※テーブルInstagramer:ご自身で作ったレシピやデーブルコーディネートを投稿している方


(5)オールジャンルInstagramer × 本人の特長と合致する商材

一方で、特に女性モデルのInstagramerの方に見受けられるのですが、例えば、様々な投稿をする方でも普段のお化粧の仕方(濃い目のリップを使ったメイクが多い、など)や、普段のコーディネイトといった「本人のライフスタイル」に共感が得られている場合は、商材とのマッチングが図れ、非常に多くの共感を得ることがあり、『保存』される傾向にあります。

※オールジャンルInstagramer:女性モデル系のInstagramerの中でもファッション、食事、コスメなど様々なジャンルの投稿が見受けられる方。


■Instagramインサイトを今後どう活かすべきか

上記にそれぞれ保存がされやすい傾向について見解をまとめました。インサイトデータの活用で、生活者が参考にしやすい、共感しやすい「投稿内容」や「人」が少しずつ把握できるようになってきました。フォロワー内のターゲット含有率や、普段の投稿内容をチェックした上で、商品をPRする適切なメッセージを添えることで、生活者の態度変容を引き起こしやすいと考えます。

以上が、インサイトの情報から考察する保存されやすい投稿についての紹介でした。


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小原 由依夏

広告メディア事業部のインフルエンサー局に所属しています。
インフルエンサーのリクルーティング、数多くのディレクションやレポートに携わらせて頂きながら見えてきたノウハウや事例など紹介できればと思います!

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