Instagramユーザーでフォロワー数を多く保有している、いわゆるインスタグラマーを起用したプロモーションが定着してきました。
その際、効果を最大化させるために「一体誰に投稿してもらったらいいのか?」「どのような投稿をしたらいいのか?」「どんなハッシュタグを付けたらいいのか?」と迷ったことはないでしょうか。
2015年からインスタグラマーを活用したマーケティング支援をしている当社の実績と、Instagramが提供しているインサイト※1情報の実績を元に見えてきた、インスタグラマーを活用したプロモーションにおける3つのポイントについてご紹介させて頂きます。
<サイバー・バズが考える広告効果を高めるポイント>
1.インスタグラマー選びには、商材とインフルエンサーのマッチングと、平均エンゲージメント率(数)をチェック
2.投稿内容はインスタグラマーの世界観にフィットすることを意識
3.ハッシュタグは既に投稿されている投稿数のバランスと商品との親和性を鑑みて設計
※ここから述べさせて頂く「広告効果」とはインサイト情報から得られる「インプレッション数※2」とさせて頂きます。理由は、インサイト情報から得られるインプレッション数表示回数を伸ばすことにより、必然的に実リーチ数※3も伸ばすことができると考えているためです。そのためにはエンゲージメント数をより多く集める必要があります。
※1インサイトとは:個人のInstagramアカウントのフォロワーの属性や、フォロワーがオンラインの時間帯などが分かります。また、写真投稿やStoriesに対するインサイト情報を見て、それぞれのパフォーマンスやフォロワーのリアクションなども確認できます。
※2インサイトの「インプレッション数」とは: Instagramアカウントの投稿が、フォロワーのタイムインに表示された回数
※3実リーチとは:投稿を見たユニークアカウント数
■ポイントその1『インスタグラマー選びには、商材とインフルエンサーのマッチングと、平均エンゲージメント率をチェック
<商材とインスタグラマーのマッチングとは>
Instagramのメディア特性でもありますが、フォロワーはアカウントの世界観、そのアカウント、人への憧れや共感も含め、「自分の役に立つ情報」と判断されたインスタグラマーのみをフォローしている傾向があると考えています。そのためインスタグラマーが普段から投稿しているものが、フォロワーの求めているものに近い情報だと捉えています。
そのためPRする商材とインスタグラマーのマッチングは非常に重要となり、普段から投稿しているものに近い商品を使用している、投稿しているインスタグラマーを選出します。
ここで例を見てみましょう。
<石田一帆さん> は普段からコスメを中心に投稿をしているインスタグラマーです。
フォロワーも石田さんのメイクをお手本にしたり、コスメ情報を求めているフォロワーが多いと想定されます。
彼女のようなインスタグラマーにメイクアップ系商材をPRしてもらうとインプレッション率は180%を超えることがあります。
<参考>石田一帆
Instagramアカウント:@ishidakazuho
一方でPRしてもらう商材と全く関係のない投稿を普段しているインスタグラマーの投稿は、フォロワーからすると「求めていない情報」として捉えられてしまう可能性があります。
そのためPRしてもらう商材と、インスタグラマーが普段の投稿を見てインスタグラマーを選出する必要があるといえるでしょう。
※あくまで傾向値であるため、全インスタグラマーに該当するというわけではございません。
※上記数字は過去に出た数値の一例となっております。
続いてエンゲージメント率についてです。
エンゲージメント率とはフォロワー数に対してのいいね!数のことを指します。
あくまでInstagramのアルゴリズムが解明できていないため予想となりますが、インスタグラマーの持つエンゲージメント率が高ければ、フォロワー側のタイムラインに表示されている可能性が高い(普段いいね!しているアカウントはタイムラインに表示されている)、という考え方があるため、商材とのマッチングとともに元々インスタグラマーが持っているエンゲージメント率を見る必要があると考えています。
過去に出た数値の一例ですがフォロワー数10,000でエンゲージメント率が4%のインスタグラマーは、インプレッション率が180%を超え、エンゲージメント率が1%未満のインスタグラマーはインプレッション率が12%という数値が出たことがあります。
10,000フォロワーでエンゲージメント率が1%というのはあくまで例です。もちろんフォロワー数が多ければエンゲージメント率が低くなりやすい傾向があり、エンゲージメント率が1%という数値が低いのかというのはフォロワー数にもよるため、極端に低すぎなければ問題ないです。
■ポイントその2 『投稿内容はインスタグラマーの世界観に合わせて投稿』
PR投稿をしてもらう際に「どのような投稿にしてもらえばいいのか」と、悩んだことはないでしょうか。商品がしっかり写るように投稿してほしい!またより効果が高くなる広告にするため、いいね!の付きやすい写真を投稿してほしいと思うのが広告主の当然の意見かと思います。
しかし、インスタグラマーによって自分にあった撮り方の写真、フォロワーの反応がいい写真、様々なものが存在し、どんな投稿が良いのか判断がつかない…と感じたことはありませんか?
どうしたらいいのか…
それは結論、インスタグラマーにお任せするのがいいと考えています。(もちろんこちらの希望もお伝えすること前提です!)
なぜなら、普段からいいね!の付きやすい投稿というのは、インスタグラマー自身が一番よく知っているからです。あとは広告主の伝えたいことと、インスタグラマーの間に立つエージェンシーを活用して、うまくディレクションしてもらうのも一つの手だと思います。
(私たちも普段から当社でネットワークしているインスタグラマーとコミュニケーションを取り、「○○さんはこんな撮り方がフォロワーの反応が良いよね!」という話をしています!)
下記、画像の例のように、インスタグラマーによって顔アップの写真の方が、エンゲージメント率が高くなりやすかったり、全身の写真の方が高くなりやすかったりと様々な傾向があります。
以上のように、インスタグラマーのもつ世界観に合わせた投稿をすることや、それぞれが得意とする写真の撮影パターンなどをみることがポイントになります。
■ポイントその3 『ハッシュタグは既に投稿されている投稿数のバランスと商品との親和性を鑑みて設計
どんなハッシュタグを付けるのが最適なのか、これも悩まれることが多いのではないでしょうか。
ここでは投稿インサイト300件を収集した情報を元に、インプレッション率(インプレッション/フォロワー)の良いインスタグラマーの投稿の傾向値と、ハッシュタグの付け方について紹介させて頂きます。
まずは投稿の 傾向から出した、ハッシュタグ投稿数のバランスについてです。当社では以下のような設計をしています。
・「スモールハッシュタグ」「ミドルハッシュタグ」「ビックハッシュタグ」を設定し、バランスよく設計
・上記3つのハッシュタグの合計投稿数を、100~150万投稿以上にするのが目安(ビックハッシュタグを更に付け加えるのはOK)
スモールハッシュタグ、ミドルハッシュタグ、ビックハッシュタグの役割については以下のように考えています。
・スモールハッシュタグ→商品名など指名ワード。検索されたときの受け皿づくり。
・ミドルハッシュタグ→ターゲットを意識した、かつ商材と親和性のあるワード。人気投稿 に表示させて、さらにインプレッションを上げる。(100,000~500,000と開きがありますがここもできればバランスよく設計したいところ)
・ビックハッシュタグ→大きなカテゴリ ーのワード(例えば「メイク」「親子」など)。フォロワー数が多いインスタグラマーでもなかなか人気投稿欄に載りにくいですが、載ればインプレッションがより上がる。(いわゆるチャンスがあれば、という感じです。)
人気投稿 に表示されるアルゴリズムは解明されていませんがハッシュタグを上手く設計することで、表示させることを目指す、というイメージでしょうか。
また、設計する上で注意点がいくつかあります。
・超ビックハッシュタグは投稿数が多すぎて流れてしまう可能性が高いため避けたほういい。(instagoodなど。 )
・ハッシュタグの合計数が全て~1,000以下などの検索されにくいワードのみは避ける。(商品名のみやキャンペーンハッシュタグのみなど。)
・日本人向けのプロモーションであれば日本語で設計(英語のハッシュタグだと外国の方が投稿されているワードが多いので設計を考える際に見てみるのが良いかもしれません。)
続いてハッシュタグワードの考え方についてです。商品との親和性を鑑みて、と一言で言われても難しいかと思いますので一例を出して説明をさせて頂きます。
・商材:美容ドリンク
・ターゲット:30歳以上の働く女性
・商品特長:飲み続けることで内側からからケアできる美容ドリンク、飲み続けることで肌ケア等のアンチエイジング効果もある
上記の例について、スモールハッシュタグは、商品名やブランド名、商品特長がわかりやすいハッシュタグをつけるのがで良いかと考えています。
次にミドルハッシュタグです。一番ポイントとなるハッシュタグです。商材との親和性を考え、内側からケアしてほしい”という特徴から「#インナービューティー」、また“アンチエイジングを考えている女性向け”でもあるため「#アンチエイジング」と設計しました。
ポイント3の冒頭にも記載させて頂きましたが、ミドルハッシュタグの中でもできればハッシュタグ投稿数のバランスを見て設計するのがいいかと思います。
最後にビックハッシュタグですが、商品を使用することで期待できる効果、今回の例で言うと、飲み続けることで「美肌」効果が得られる可能性があるため「#美肌」と設計。
ビックハッシュタグについての注意点ですが、商材と親和性のないハッシュタグの設計は避けましょう。
極端な例ですが、コスメの投稿なのに<#ootd #fashion>などのファッションのハッシュタグをつけても親和性がないので、そこにコスメの投稿があっても流されてしまいます。
※上記全て必ずしも人気投稿に表示されるというものではございません。
以上が当社がインスタグラマーを活用したプロモーション施策を行う上で、気を付けているポイントとなります。
お問い合わせはこちらまで
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