今回の記事では、2017年10月にFacebookJapan社から発表された、最新のInstagramのユーザー数と利用時間をもとに、「なぜInstagramの注目度がここまで高まったのか?」を解説します。
まずは、TwitterやFacebookなどの主要SNSと、Instagramを定量的に比較し全体感をとらえた上で、昨年社会現象にもなった「インスタ消費」の代表例とともに、「コト消費」の重要性を述べ、Instagramをマーケティングで活用する場合のポイントを整理していこうと思います。
今回、Instagramについて、前後編に分けて、大きく4つのポイントを整理していきます。
- ポイント1:Instagramは、主要SNSの中で最もユーザー数(MAU)の伸び率が高い
- ポイント2: Instagramの利用シーンは「すきま時間」
- ポイント3:「コト体験」がシェアできるプラットフォームが「インスタ消費」を加速させた
- ポイント4:興味のある情報は「ググる」から「タグる」へ
前編である本記事では、ポイント1とポイント2を解説していきます。
早速、Instagramの勢いを主要SNSと「ユーザー数」で比較しながら、紹介させて頂きます。
ポイント1:Instagramは、主要SNSの中で最もユーザー数(MAU)の伸び率が高い
まずは、2017年の主要SNSのMAUを【図1】にまとめました。
【図1】
主要SNSである3メディアと比較すると、Instagram(インスタグラム)のユーザー数はまだまだ人口に対する利用率は低いものの、Facebookに追いつきそうな勢いであることが分かります。
続いて、【図2】では2016年8月と2017年8月で、各SNSのスマートフォンアプリのMAUを比較しました。
【図2】
出典:Nielsen Mobile NetView 18歳以上の男女(日本全国の8,000名(iOS、Android各4,000名)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成)
Instagramは1年で約43%MAUが伸長しており、もっとも利用者が増加している勢いのあるSNSであることがわかります。
次に、実際にInstagramを利用しているユーザー属性を【図3】で解説します。
【図3】
出典:FacebookJapan
【図4】
出典:Nielsen Mobile NetView 18歳以上の男女(日本全国の8,000名(iOS、Android各4,000名)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成)
Instagram(インスタグラム)は女性がメインのSNSという印象ですが、現在では男性ユーザーも40%まで増え、利用者比率が高まってきています。女性利用者は10代から20代の比率が特に高く、男性利用者は40代50代比率が高まっています。
ポイント2: Instagramの利用シーンは「すきま時間」
続いて、Instagramに絞って、2015年からのMAUの推移を【図5】にまとめています。利用者は拡大しつづけ、28ヶ月でMAUが1,200万人増加しています。
【図5】
出典:FacebookJapan
次に、ユーザーの利用時間についても確認してみましょう。
早朝から就寝前まで、満遍なく利用されていますが、夕方以降の時間で徐々に利用者数は増え、就寝前に利用者のピークを迎えることが分かります。
【図6】
出典:FacebookJapan
現在のInstagram(インスタグラム)のタイムラインは、時系列では投稿が表示されず、ユーザーが興味のあると思われる投稿を優先的に表示していると言われています。弊社でもよく広告主様から「プロモーションの効果を最大限にするにはどの時間が良いのか」という問い合わせを頂くことがありますが、現在のInstagramの表示アルゴリズム上、投稿時間でのプロモーション効果の差は少ないと思われます。やはり、日ごろの投稿から、フォロワーからの「いいね!」や「コメント」が盛んで、フォロワーとの関係性が構築できているインスタグラマーを起用することを重要視すべきと考えます。
最後に、Instagramをよく利用するシーンについて、Facebook Japanがまとめています。
【図7】
出典:FacebookJapan
自宅でくつろいでいる時になんとなしにInstagramが気になってチェックをしたり、通勤・通学時間の待ち時間に気になる投稿をチェックしているようです。ふとした「すきま時間」にSNSをチェックする習慣は当たり前化していますが、今は特にInstagramをチェックしている時間が、他SNSに比べ長いように感じます。
前編のまとめ
前編では2017年10月に各メディアで発表された内容をチェックをしてみると、改めてInstagram(インスタグラム)利用者の急激な伸びが確認できました。特に、女性だけでなく、男性ユーザーも増え、ドンドンSNSとして大衆化してきています。最近では、10代が、メッセージアプリの代わりに、Instagramのダイレクトメッセージ機能を使って、コミュニケーションをとっているという話も聞きます。各年代でさらにInstagramの利用者は高まっていくと考えられます。
後編では、なぜInstagramがここまで急激に伸びたのか?その理由を、「インスタ消費」の事例をもとに、さらに深堀りしていきます!
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